2020年11月4日|伏流水と海からの産物が育てる星さんの小松菜

南三陸町戸倉 星達哉さんの小松菜圃場へ伺いました。

60棟のハウスの他にこの時期は小松菜の路地栽培の畑もあって、この地域の皆さんが

15人働いていらっしゃいます。

星さんです。

小松菜はすべて、くみ上げた地下水で育つそうです。戸倉地区はいくつかの川が海に注いでおり、西戸川という川の源流に近いところにあって、5mも掘ると、どこでも伏流水がわくと仰っていました。

ちょうど台風で壊れた道路を修理していて、掘ったところからも地下水がしみ出しているのが見えました。

この小松菜をかじってみました。甘くさえ感じるジューシーな水分がびゅっと口の中に広がって驚きました。もぎがけ(収穫したばかり)はすごいです。

星さんの小松菜の元気と美味しさはどうしてですかとお聞きしたら、

まず西戸川の伏流水 そしてこれ

を見せていただきました。

私が手にしているのは、米のもみ殻を焼いたもの。

 

牡蠣の殻と帆立の殻、粒子を変えてあります。小松菜が小さい時に吸収しやすい粒子、大きくなってから必要なカルシュウムたっぷりの粒子と違えてあるそうです。

昆布やわかめの端材を雨に当て塩分をとったもの。特に牡蠣殻や帆立の貝は3年間雨ざらしにして使うそうです。

三陸杉の樹皮。主にこれらが小松菜を育てるたい肥に入れます。すべてこの地区にあるものです。さらには、ここの寒さも小松菜が甘みを増すためには大切なものです。

星さんは先の震災で菊の圃場をすべて流されました。

仮設住宅で避難生活をされたときに、地区のおばちゃんたちが働く場が欲しいのだと強く感じ、菊は季節によって仕事のボリュームが全く違うので

年間を通して仕事のできる小松菜に転向したそうです。

60棟のハウス、路地の畑は10カ所以上の小松菜を育てるのに地元の方が15人 朝7時30分から午後の3時まで一年中働くのだそうです。

こんなに近くに、若くて素晴らしい農業経営をされている方がいらっしゃっることに、尊敬の気持ちを大きくしながら、さらに聞きました。

こんな山の中です。はじめは大変だったのではないでしょうか。

「岩や石ばかりゴロゴロ出てきました、震災後多くのボランティアさんにも助けていただき、人力でツルハシもって出てきた石をよけながらでした。」

さっきの工事の掘った様子みてもわかります。石と岩です。

益々小松菜がきれいでありがたく思いました。

「もっとちょうだい」小さい人はうんまいのがわかって、生のままかじっています。