2020年3月|おらのコラーゲン

ずっと前のこと

めかじきの背骨の間に半透明のゼリー状のものがあって

これを近所のお寿司屋さんがポン酢をかけて前菜に出してくれました。

冷やして、小葱ともみじおろしがのっていて

「コラーゲンのかたまりだからね 特別に女性だけ」

「わぁー嬉しい」っていうようなやりとりでいただきました。

無味無臭でつるっとしていてポン酢の味が爽やかで美味しかったのです。

 

それから何日か後

めかじきの水揚げがあった日

とてもいいことを思いつきました。

自分で骨の間から例の半透明のゼリーを取り出して

匂いを嗅ぎましたが、やはり無臭だと確認、ラップにつつんで冷蔵庫に入れて

夜になりました。

ワクワクしながら風呂上りにそのゼリーを

気になりかけていた目の下に貼ってその上から紙のパックをして

一晩たったら相当効果があるんじゃないか 100%自然のものだし

うわーこれいいんじゃない!効果あったらどうスッペ!

 

あんなに無臭だと確認したはずなのに

風呂上りの石鹸の臭いの中では、もう めかじきの臭いそのものでした。

それでも 「美」のためと

我慢して寝ました。

そうしたら

めかじきが大漁に水揚げされ運んでも、運んでも水揚が終わらない

つらい夢で目が覚めました。

目の下に貼りつけたはずのおらのコラーゲンは枕のどのあたりかに、やや乾燥して干からびぎみでおちていました。

 

匂いはどこで嗅ぐかによります。

それに慣れた匂いは気がつきにくいし

何よりめかじきのコラーゲンを皮膚に貼ってもまったく吸収しないそうです!