2019年1月|縁起のエビ

縁起のエビ

新年あけましておめでとうございます。年が改まるのはありがたいです。

年が明けた清々しさの中で、今年こそはと自分自身と話をする絶好の機会だと思うからです。

年が明け、まず拝むのが、家の神棚です。

松の緑が新しい真っ白いお幣束に美しくエビの房に飾られています。

エビというのはこの地域のお正月の〆縄飾りでわらを太く編んだものです。

神棚の幅に合わせて三房、五房、七房とあります。

神棚飾りは本来男の人がするものだそうですが、母は斉吉に嫁に来てから60年近く自分が飾っていると自慢のこもった口調で

私に言って聞かせます。

「あんだ(貴女)だらさっぱり家のごどしねーもんねー。いづになったらやるんだがさっぱりわがんねもの」

母のエビ選びはこだわりがあってわらの色、ふくらみ、わらの巻きかた、房の切りそろえ。

全体の風貌が気にいったものを用意したくて大騒ぎです。

長い間つくって下さった方が作るのを辞めたからです。

ようやくこれぞと思うエビを作っていただける方にお会いできました。

母は鼎店に三房、工場と家には五房を用意してさらに松飾、お幣束、星の玉、お供え餅。

今年も万全に整え私を叱りながら、清々しく誇らしいお正月がきました。

お正月飾りの後継者には私をあきらめ孫嫁のえみちゃんが任命されそうです。

 

今年もきっと良い年になりますように。