2018年9月|飯森峠

「飯森峠」

隣の陸前高田には唐桑トンネルを通って三陸道を走り、20分くらいで着きますが

藤太郎おじいさんの頃は飯森峠を越えて矢作へ貫け陸前高田へ

運搬車でおそらく片道3時間以上かかったのではないでしょうか

昭和の初めころ斉吉にはトラックはなく運搬車でした。

運搬車というのは前にも後ろにも荷物を積めるようになっているがっしりとした自転車です。

陸前高田には当時からりんご園があったようで、おじいさんの頃

運搬車で飯森峠を越えてりんごを仕入れにいったそうです。

峠の登りきったところにはお地蔵さまがあって

そこまで来ると、一息、たばこを一服して、後は下り坂になります。

りんごを積んで登りは運搬車を押して歩いて登ったでしょうから

今 飯森峠を通ってみると、さぞ大変だったろうなと思います。

たいへんだったろうと思うのですが

おじいさんからは、たばこを一服吸った時の爽快な気分と

りんごがお客さんに喜ばれたり、消化不良でお腹をこわした子供に食べさせて

元気になったとかいう話ししか聞きませんでした。

これはわが家のほんの小さな話ですが

どこにもかしこにもこのような話はあると思うのです

きっと世の中は

幾多の人がそれぞれに一生懸命生きたことの積み重ねが山のように重なって

でできているんだと自分の身近なご先祖様をとおして、そう思います