よいどこらさ

今朝の出船に えーえーえええーよいどこらさ
花が咲きそろう ほほえーど

手漕ぎの和船時代から漁師の労働歌として歌われた「どや節」(大漁祝い唄)の一節です。
気仙沼の優秀な漁師の存在は、この地の発展の大きな力となりました。
マグロ船の出船には乗組員の家族をはじめ 船主や問屋 機械、燃料油、仕込みなどの業者さん バーのおねえさん方も集まって送ります。
お爺さんも お父さんも漁師で 中学や高校を終わると迷わず漁師になる人が大勢いました。中でも船頭になるということはエリート さらに大漁する船頭はヒーローです。
漁に出れば大型船で約1年以上も帰れませんが、 家族は泣くんだったら出船に来んなよ・・・ というような空気。ここではこれが正義の道。奥さんが泣いては困るのです。
漁師の奥さんは 出船送りに集まった業者さんがたにお礼を言うと 大急ぎで内湾から商港の端まで車を走らせ そこで船が見えなくなるまで見送ります。
今は駅のホームで別れる恋人同士は 新幹線の扉が閉まるとすぐまた 携帯電話で話しができます。
 長い間 遠洋マグロ船との交信は電報だけでした。それも緊急時のみです。その後インマルサットという通信衛星の船舶電話が使えるようになったのが昭和54年。 それでも 時差もありますし 揚げ縄 投縄中など沖での仕事の様子を家族は想います。家族が船へ少々のことで電話などすれば「ぶじおごられっつお」(大変叱られる)。 そうゆうものです。
家族は漁の安全を神様に祈りながら陸(おか)の暮らしを守ります。
神様と人と魚  今年も航海安全 祝大漁 どうぞ良い年になりますように

どや節の歌詞はその浜ごとに多様です。岩手県三陸町から気仙沼までのごく限られた地域で唄われるもので郷土の宝です。